元曲
醉中天·佳人脸上黑痣
### 标题
曾与明皇捧砚来,美脸风流杀。
翻訳
これは楊貴妃がまだ生きているのではないかと思うほどだ。しかし、彼女が馬嵬坡の災いを逃れられたはずがあるだろうか。 かつて唐の明皇のために硯を捧げたという、その美しい顔はまことに艶やかである。 ところが李白が筆をふるう時、彼女の愛らしい姿を見つめたため、松煙の墨を飛ばしてしまい、桃の花のような頬に黒い点をつけたのだ。
解説
この曲は、佳人の顔にある黒子を欠点としてではなく、魅力の源として描く。白朴は楊貴妃、唐明皇、李白を登場させ、黒子を李白の墨が桃のような頬に飛んだ跡だと想像する。小さな黒点が、歴史と風流を帯びた物語へと変わるのである。 面白いのは、美を完全無欠なものとしてではなく、わずかな特徴によってさらに印象深くなるものとして捉えている点である。「松煙」の黒と「桃腮」の紅の対比も鮮やかで、元曲小令らしい機知と戯れの精神がよく表れている。
作者紹介
白朴は元代の著名な雑劇作家・散曲作家で、「元曲四大家」の一人に数えられる。代表作には『梧桐雨』『牆頭馬上』などがある。散曲では恋情、離別、閑適、人生の感慨を多く詠み、文人的な清雅さと元曲らしい本色をあわせ持つ作風で知られる。