元曲
哨遍·赠长春宫雪庵学士(节选)
王伯成
莫苦求,休强揽。
莫教邂逅遭坑陷。
恐哉笞杖徒流绞,
慎矣公侯伯子男。
争夸炫,
千钟美禄,
一品高衔?
翻訳
無理に求めてはならず、強いて引き受けてもならない。ふとしたことで落とし穴に陥ってはならない。笞、杖、徒、流、絞という刑罰は、どれも恐ろしい。たとえ公・侯・伯・子・男の爵位に至っても、なお慎まねばならない。千鍾の禄や一品の高位を、どうして競って誇る必要があろうか。
解説
この一節は、叙景や恋情ではなく、世を戒める言葉として読むべき作品である。冒頭の「莫苦求,休強攬」は、過度な欲望や無理な責任の引き受けを戒める。続く刑罰の列挙は、権力や地位の背後にある危険を露わにする。高い位は栄光だけでなく、失敗すれば処罰と破滅を招くものでもある。最後の「千鐘美禄,一品高銜」は、富貴への誇示を問い直す反語であり、元曲らしい鋭い醒世の響きを持っている。