元曲
山坡羊(一)
Shān pō yáng · Qí yī
Fú dī fú ruò, zhuāng dāi zhuāng luò, shì fēi yóu zì lái zháo mò.
Rèn cóng tā, dài rú hé? Tiān gōng shàng yǒu fáng nóng guò, cán pà yǔ hán miáo pà huǒ.
Yīn, yě shì cuò; qíng, yě shì cuò.
翻訳
低くへりくだり、弱く見せ、愚かに装っても、是非の争いはなお自らやって来る。放っておくしかない、どうしようもないのだ。天でさえ農事を妨げることがある。蚕は寒い雨を恐れ、苗は強い日ざしを恐れる。曇っても悪く、晴れても悪い。
解説
この曲は、人がどれほど身を低くし、愚かに装い、争いを避けようとしても、是非は避けられないという現実を描く。蚕は雨寒を恐れ、苗は火のような日ざしを恐れる。どちらの天候も、誰かにとっては都合が悪い。「陰も錯、晴も錯」という結句は、世の評価の理不尽さを鋭く突いた諷刺である。
作者紹介
陳草庵は元代の散曲作家で、名を英、字を彦卿とする説がある。伝記資料は限られるが、作品には世相批判と諷刺が強い。名利、官場、人情の矛盾を平明で鋭い言葉によって描く作風で知られる。