元曲

蟾宫曲·叹世

Chán gōng qǔ · Tàn shì

东篱半世蹉跎,竹里游亭,小宇婆娑。

Dōng lí bàn shì cuō tuó, zhú lǐ yóu tíng, xiǎo yǔ pó suō.

有个池塘,醒时渔笛,醉后渔歌。

Yǒu ge chí táng, xǐng shí yú dí, zuì hòu yú gē.

严子陵他应笑我,孟光台我待学他。

Yán Zǐlíng tā yīng xiào wǒ, Mèng Guāng tái wǒ dài xué tā.

笑我如何?倒大江湖,也避风波。

Xiào wǒ rú hé? Dào dà jiāng hú, yě bì fēng bō.


翻訳

東の垣根のそばで半生を空しく過ごした。竹の中には遊ぶ亭があり、小さな家もゆったりとしている。池が一つあり、醒めている時は漁師の笛を聞き、酔った後には漁師の歌を聞く。厳子陵はきっと私を笑うだろうし、私は孟光のように清貧に安んじることを学びたい。笑われても何ほどのことがあろう。広い江湖の中にいても、世の波風を避けることはできるのだ。

解説

この曲は「世を嘆く」作品であるが、怒りよりも自嘲と達観が前面に出ている。竹、亭、池、漁笛、漁歌によって小さな隠逸世界が作られる一方で、作者は自分が厳子陵のような完全な隠者ではないことも知っている。結びの「大江湖にも風波を避く」は、山奥に逃げることだけが隠逸ではなく、世の中にいながら名利の波を避ける態度もまた一つの生き方であることを示している。

作者紹介

馬致遠は元代の散曲・雑劇を代表する作家である。旅愁、功名の虚しさ、人生の短さ、隠逸への願いを多く詠み、口語に近い自然な言葉で深い人生感を表した。