元曲

碧玉箫·怕见春归

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碧玉箫·怕见春归

怕见春归,枝上柳绵飞。

静掩香闺,帘外晓莺啼。

恨天涯锦字稀,梦才郎翠被知。

宽尽衣,一搦腰肢细。


翻訳

春が去っていくのを見るのが怖い。枝には柳絮が舞っている。 香りある部屋を静かに閉ざすと、簾の外では朝の鶯が鳴く。 恨めしいのは、遠い彼方からの便りがあまりに少ないこと。夢の中でだけ、翠の夜具にいる私の思いをあの人は知る。 衣はすっかりゆるくなり、腰は一握りほどに細くなった。 痴情とはこういうもの、知らぬ間に憔悴を増していく。

解説

この曲では、春の景物がそのまま相思の苦しみに変わっている。柳絮や朝の鶯は本来なら明るい季節のしるしだが、待つ女にとっては時が過ぎても人が戻らないことを知らせるものとなる。 「錦字稀」は便りの少なさを言い、「夢才郎翠被知」は、現実には届かない思いが夢の中でだけ伝わることを示す。後半では、相思が身体に刻まれる。衣がゆるみ、腰が細くなり、憔悴が増していく。「痴」という一字には、自嘲と自覚と、なお断ち切れない情の深さがこもっている。

作者紹介

関漢卿の散曲は、口語を生かして人物の心理を直接に響かせる点に特色がある。「碧玉簫」連作には、恋情、別離、宴席、音楽、人生感慨などが含まれ、短い曲の中にも劇的な場面性がある。