元曲
天净沙·秋
白朴
孤村落日残霞,
轻烟老树寒鸦,
一点飞鸿影下。
青山绿水,
白草红叶黄花。
翻訳
寂しい村に夕日と残霞がかかり、淡い煙は古木と寒鴉を包んでいる。一羽の雁の影が空を横切る。青い山と緑の水は変わらず、白い草、赤い葉、黄色い花が秋の色をなしている。
解説
この曲は馬致遠の「天浄沙・秋思」と並べて読まれることが多いが、白朴の秋は旅愁よりも風景の色彩に重心がある。孤村、落日、残霞、軽煙、老樹、寒鴉は確かに寂しい。しかし「一点飛鴻影下」によって視線は空へ広がり、最後に青山、緑水、白草、紅葉、黄花が一気に色を添える。悲秋でありながら、清らかな美しさが残る作品である。