元曲
清江引·野兴
马致远
东篱本是风月主,
晚节园林趣。
一枕葫芦架,
几行垂杨树,
是搭儿快活闲住处。
翻訳
東籬はもともと風月の主であり、 晩年になって、園林の趣をいっそう知った。 枕にできる葫蘆の棚、 幾筋かの垂れ柳。 こここそ、楽しく安らかに住むべき場所である。
解説
この曲は隠居後の閑居の楽しみを描く。「東籬」は馬致遠自身の号であると同時に、陶淵明の田園世界を思わせる語でもある。ここで描かれる風景は大きくない。葫蘆棚と垂れ柳だけである。しかし、その小ささこそがこの曲の魅力である。功名や歴史の興亡を見尽くした後、人が身を置くべき場所は、宮殿でも官位でもなく、静かに暮らせる一角の園林なのだ。