元曲

普天乐·崔张十六事(普救姻缘)

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四块玉·闲适·适意行

西洛客说姻缘,普救寺寻方便。

佳人才子,一见情牵。

饿眼望将穿,馋口涎空咽。

门掩梨花闲庭院,粉墙儿高似青天。


翻訳

西洛から来た客は縁談を語り、普救寺で出会いの機会を探す。 才子と佳人はひと目見るだけで、互いの心を引かれる。 彼は目をこらして見つめ、目が突き抜けるほどである。思いは募るが、ただ唾をのみ込むしかない。 梨の花に包まれた門は閉ざされ、庭は静かである。白い塀は青空のように高く隔てている。 これまで多くの女を見てきた彼も、このように愛らしい人はめったにいないと思い、心も欲も激しく揺り動かされる。

解説

この曲は、崔鶯鶯と張生の恋を題材とする「崔張十六事」の一首である。舞台は普救寺で、才子と佳人の出会いから生じる恋情を描く。表現はかなり口語的で、「飢えた目」「涎を飲む口」といった語は、張生の思慕を上品に包まず、生々しく滑稽味を帯びて示している。 一方で「梨花の門」「静かな庭」「高い白壁」は優美な空間を作る。佳人は近くにいるのに、壁に隔てられて遠い。そこに恋の焦れが生まれる。雅な情景と俗な言葉が交わることで、元曲らしい舞台性と人間味が生まれている。

作者紹介

関漢卿は元代を代表する劇作家・散曲作家で、「元曲四大家」の筆頭とされる。『竇娥冤』『救風塵』『単刀会』などの作品で知られ、女性の運命や庶民社会の現実を力強く描いた。口語を生かした自然で生動的な表現にすぐれ、元曲の本色を代表する作家である。