宋詞

好事近·梦中作

Qin Guan

Chūn lù yǔ tiān huā

春路雨添花

Huā dòng yì shān chūn sè

花动一山春色

Xíng dào xiǎo xī shēn chù

行到小溪深处

Yǒu huáng lí qiān bǎi

有黄鹂千百

Fēi yún dāng miàn huà lóng shé

飞云当面化龙蛇

Yāo jiǎo zhuǎn kōng bì

夭矫转空碧

Zuì wò gǔ téng yīn xià

醉卧古藤阴下

Liǎo bù zhī nán běi

了不知南北


翻訳

この詞は、夢の中での春の遊行を描いています。雨の後に花が開き、山いっぱいの春景色が流れるように広がります。詞の中の景物は静止していません。花は動き、雲は姿を変え、黄鶯は鳴き、溪水は人をさらに奥へと誘います。最後に古い藤の陰に酔って横たわり、南北もわからなくなる場面は、夢の朦朧とした感覚であると同時に、世俗の方向感覚から一時的に解き放たれた自由な状態でもあります。

解説

全詞は夢を枠組みとして、雨後の春の旅を生き生きと描いています。上片は「春路雨添花」から始まり、雨の後に花が開き、山いっぱいの春色が花の動きによって流れ出すような画面を作り出します。下片の「飛雲当面化龍蛇」は、目前の雲が龍や蛇のように変化するさまを描き、筆勢に力があります。末尾の「醉臥古藤陰下,了不知南北」は、酔いと夢を一体化させ、世事を忘れた超然とした自由を表しています。

作者紹介

秦観、1049年から1100年。字は少游、また太虚ともいい、号は淮海居士。北宋を代表する詞人で、蘇門四学士の一人です。その詞は離別、夢、身の上の感慨を多く詠み、言葉は清らかで婉曲、情感は深く余韻に富んでいます。