古典散文名篇
洛神赋(节选)
曹植
其形也,翩若惊鸿,婉若游龙。
荣曜秋菊,华茂春松。
髣髴兮若轻云之蔽月,飘飖兮若流风之回雪。
远而望之,皎若太阳升朝霞;
迫而察之,灼若芙蕖出渌波。
秾纤得衷,修短合度。
肩若削成,腰如约素。
延颈秀项,皓质呈露。
芳泽无加,铅华弗御。
云髻峨峨,修眉联娟。
丹唇外朗,皓齿内鲜。
明眸善睐,靥辅承权。
瑰姿艳逸,仪静体闲。
柔情绰态,媚于语言。
奇服旷世,骨像应图。
披罗衣之璀粲兮,珥瑶碧之华琚。
戴金翠之首饰,缀明珠以耀躯。
践远游之文履,曳雾绡之轻裾。
微幽兰之芳蔼兮,步踟蹰于山隅。
于是忽焉纵体,以遨以嬉。
左倚采旄,右荫桂旗。
攘皓腕于神浒兮,采湍濑之玄芝。
翻訳
その姿は、ひらりと驚いた鴻のように、しなやかに遊ぶ龍のようである。輝きは秋の菊のよう、華やかさは春の松のようである。かすかには淡い雲が月を隠すように、漂いては流れる風が雪を巻き上げるように。遠くから望めば、朝霞に昇る太陽のように明るく、近くで見つめれば、緑の波から現れる芙蓉のように鮮やかである。ふくよかさとほっそり加減はほどよく、長さ短さは絶妙である。肩は削ったように、腰は白絹を巻いたようである。首は長く美しく、白い肌があらわれている。香りもつけず、化粧もしていない。雲のような髪は高く結い、長い眉はなよやかで美しい。紅い唇は明るく、白い歯は清らかである。明るい瞳はよく流し目をやり、頬のえくぼは美しい。姿は艶やかで、たたずまいは静かで落ち着いている。やわらかな情、ゆったりとした態、言葉には魅惑がある。世にも珍しい衣裝、絵に描かれたような骨格。羅の衣のきらめきをまとい、青い玉の飾りを耳に下げる。金と翠の髪飾りをつけ、真珠を飾って身を輝かせる。遠遊のための刺繍の履き物をはき、霧のような薄絹の軽い裳を引きずる。幽かな蘭の香りを漂わせ、山の隅でためらいながら歩く。やがてからだを伸ばし、遊び楽しむ。左には采旄に倚り、右には桂旗に蔭われる。神の渚で白い腕をまくり、急流の中の玄芝を摘む。
解説
『洛神賦』は曹植の最も有名な賦作品であり、中国文学における女性美描写の最高峰とされる。ここに収めたのは、洛神の姿を直接描いた最も有名な部分の抄出である。冒頭の「翩若驚鴻,婉若遊龍」は中国文学で最も引用される句の一つであり、軽やかさとしなやかさを兼ね備えた女性的優美さの規範を打ち立てた。「髣髴兮若輕雲之蔽月,飄飖兮若流風之回雪」は月光を遮る雲や風に舞う雪の比喩を用いて、洛神の捉えどころのない神々しさを表現する。曹植は遠望と近観の二つの視点を用いる——遠くからは朝霞の太陽のように輝き、近くでは緑波の芙蓉のように鮮やかである。身体的特徴の描写は極めて細かく、肩、腰、首、肌、髪、眉、唇、歯、目、頬と順に描かれ、最後に衣裝や宝飾品、動作へと移る。この作品の後世への影響は計り知れず、その語彙、比喩、情感はその後の中国文学における女性描写の規範となった。
作者紹介
曹植は三国魏の詩人・文学者で、字は子建。曹操の子、曹丕の弟。建安文学の代表的人物であり、父の曹操、兄の曹丕と共に「三曹」と称される。幼い頃から非凡な才能を示し、父に寵愛されたが、後継者争いに敗れて以後は終生不遇であった。作品は華麗な辞藻と深い情感で知られ、代表作に『洛神賦』『七歩詩』『白馬篇』などがある。